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シークレット・アイズ (2015) [米] ビリー・レイ監督

同僚の娘が殺された事件を追うFBI捜査官を描いたミステリー作品。13年前の殺人事件の真相。ストーリー自体は面白いのだが、やはり人間の心情描写が希薄である。主人公からして仲の良い同僚の娘とはいえ、13年間も気にし続けるかなぁ?とまず疑問である。

同僚が殺されたのだったらまだ理解も出来るが、その娘だからなぁ。職務熱心で正義感あふれる人物という理屈はあろうが、感情的には全く理解出来ない。

自分の娘が殺されて嬉しい人は居ないというのもただの一般論だ。自分の子供を虐待したり殺す親もわりと普通に居る。自分の子供を守る事が絶対当たり前というわけでもない。

だから、本作でも親子二人が仲良く会話しているシーンが中盤になって登場する。しかし、これも遅すぎるし、たったこれだけかと思ってしまう。私に言わせればこのシーンは本作で最も重要なシーンである。この二人の関係があるからこそ、主人公が必死に捜査する意味も出て来るし、母親の復讐心も理解出来るのだ。

普通であれば娘を殺された本人が復讐心により捜査する話になるところ、本作の設定ではそれが出来ず、第三者が捜査する必要があった。それが本作主人公となるわけだが、その動機を上手く説明出来ていなかったと思う。

ハリウッド映画の典型パターンだから、この種の捜査官は正義の味方で他人の為に命をかけるのが当たり前という先入観で理解している人が殆どだろうが、少なくとも私には納得感が無かった。これも本作では二番目くらいに重要な部分である。

主人公がその母親に異性として興味がある等であればまだ分かり易かったと思うが、それを否定するかのごとく、わざわざ別に想いを寄せる人物を配置している。これも意味不明である。特に恋愛ドラマというわけでもないのに。

衝撃のラストも、え、主人公の13年間は一体・・・みたいな。やはり、このオチを成り立たせる為にいろいろと無理が生じているような気がする。単に本作の全体構成が下手なのかもしれないが。

 

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