題名はありません。

主に映画の感想を書いているブログです

パラノーマン ブライス・ホローの謎 (2012) [米] クリス・バトラー、サム・フェル監督

死者と会話が出来る少年を主人公としたファンタジー作品。基本的にはストップモーションアニメなのだが、一部CGも取り入れている。その為か、せっかくのストップモーションアニメの良さが感じられない。

死者と会話が出来るという事で主人公は変人扱いされ、学校だけでなく家でも煙たがれる存在として描かれる。しかし、この主人公は特殊能力云々というより、全く周囲と仲良くする気が最初から無い為、どちらかというと周囲の人間の方に同情が行ってしまう。

その特殊能力により魔女の呪いから町を救った事で、主人公は皆に認められる存在となり、めでたしめでたしという結末。

一見、ハッピーエンドなのだが、何かすっきりしない。そもそも、この主人公はハナから周囲の人間と打ち解ける気がサラサラ無く、他人の気持を少しも考えず、自分が変人だと認識しながら奇行を止めない。周囲の人間たちも、そんな主人公を理解したとか認めたというよりは、魔女の呪いから町を救ったという「仕事」を評価しただけであり、主人公の人間的部分には何ら賛同しているわけではない。

この作品から何の感動もわいて来ないのは、こういった部分であろう。

ある意味では非常にドライでリアリティのある内容と評価出来なくもないが、そういう事が言いたい作品でもないはず。