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主に映画の感想を書いているブログです

蟲師 続章

最終話は劇場で、らしいが一応テレビ放映は終了した。

毎回登場する蟲師のギンコは主役というよりレポーターであり、各話独立した内容なので、特に全話見なくても語られる作品である。

強弱の付いた柔らかい線のタッチが特徴の作画は毎回クオリティが高い。淡く地味なトーンの彩色も昔の日本の田舎のような舞台によく合っている。演出的にも地味なことが多い為に少々分かり辛い部分はあるかもしれない。

本作の面白さの理由は舞台設定。少人数の村社会の問題点を描き、その原因を蟲に例えて表現している。蟲師のギンコはどんな蟲でも退治出来る都合の良い存在ではあるけれど、この作品の場合それはどうでもいいのだ。蟲が発生した原因となる人間ドラマがメインであって、ギンコは脇役でしかない。

セリフで多くを説明せず映像で語る演出が素晴らしい。作画自体が良い為に可能になったとも言えるが、作画だけ良くてもこうはならない。近年のアニメは作画だけの作品が異常に多い。「細かく丁寧に崩れなく描く」なんてバカでも出来る事である。カメラで撮影すれば終わりだ。実にきっちりと正確に写し撮れる。誰にでも可能である。

難を言えば地味過ぎるという事か。何かもう少し積極的に訴え掛ける部分があってもいいと思う。確かに見ていて気持ち良いのだが、見た後に何も残らないというか。分かり易さとインパクトがあれば更に良いと思った。