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パニック・トレイン (2013) [英] オミッド・ノーシン監督

とりあえず列車を暴走させてみましたといった感じの内容。それしかない。

何故か医者でありシングルファザーの主人公は子連れ。何故か妙に気が合う女。何故か列車のメカに詳しい男。何故かやたらに反抗的な男。これらが主人公の周囲に登場する。

年配の人が発作を起すシーンがあるから主人公を医者にしたのかもしれない。他に誰も居ない状況だから列車のメカに詳しい人物も必要だった。シングルファザーには相手となる女性が必要だった。場を盛り上げる為に主人公と対立する人物も必要。

全てがご都合主義的な人物配置でさすがにうんざりである。特にこれだけ少人数で、たまたま列車の構造に詳しい人物が乗り合わせているというのもどうかと。こうしないとストーリーがうまく展開出来なかったのだろう。

ただ、そんな本作でも導入部はそれほど悪くなかった。主人公とその息子、たまたま知り合った女とのやり取りなどはスムーズで不自然さはない。しかし、このやり取りが肝心の暴走列車という設定と何の関係もないところが失敗であった。

たとえば、仲違いしていた二人が事件を通して分かり合えるようになったとか、事件で現れた今までにないような一面によって新たな関係性が生まれたとか、そういう展開であれば意味も出て来ただろう。

列車が暴走しました。たまたま乗り合わせた人たちが協力して解決しました。めでたしめでたし。これで終わっている。主人公含めて登場人物たちの存在意味を感じない。誰でもいい。

しかも、列車を暴走させた犯人は一度もまともに登場せず、その心情も全く描かれない。さすがにこれでは何を楽しめばいいのか分からない。何が言いたいのかも理解出来ない作品である。

 

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