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主に映画の感想を書いているブログです

バベットの晩餐会 (1987) [デンマーク] ガブリエル・アクセル監督

デンマークの小さな漁村で起る小さなドラマ。牧師を父に持つ姉妹の元へ家政婦としてフランス人のバベットがやって来る。中盤以降は彼女がメインとなるが、前半の大部分は姉妹の方がメインである。

タイトル通り、クライマックスは宝くじで当てたお金を元にバベットがフランス料理を作り皆に振る舞う。フランス人だからフランス料理なのは良いのだが、唐突感は否めない。料理が上手いとか凝っているなどといった描写がないからである。家政婦でもあるし、料理くらいは出来て当たり前だし、不自然ではないが、これを物語のクライマックスにするというなら何らかのお膳立てが必要だ。

もともと本作は他愛無い日常を淡々と描く内容だから、その流れではおかしくないのだが、結局、淡々と終わってしまった印象しか残らない。個々の細かい展開は悪くないが、さすがに地味過ぎる。俳優も特に良いとは思えない。細かい演技が今ひとつ。自然とも言えるが、演技をしていないとも言える。

このような内容は小説として読めば面白いのかもしれないが、映画作品としては難しい。文章表現力の上手さで読ませるような小説の場合、そのまま映画作品にしても面白くはならないだろう。

本作のような淡々とした内容であれば、映像で魅せるような作りであればまだ良かったのだが、残念ながら本作は映像も今ひとつである。

ヨーロッパ独特の雰囲気や静かで上品な演出は好ましいと感じる人も多いと思うし、私も嫌いというほどの感想はない。しかし、面白いかというと、とてもそうは思わない。やはり、これは面白い、ぜひ観て欲しい、と他人に勧められるような作品が私はベストだと考える。

 

バベットの晩餐会 HDニューマスター  [DVD]

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