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主に映画の感想を書いているブログです

檸檬のころ (2007) [日] 岩田ユキ監督

二組の高校生男女の青春ドラマ。恋愛とまでは行かない段階の話である。ありがちというか、個人の日記レベルの内容。原作は小説だが、これも作者の体験が基になっているようだ。正直言って面白みは少しもない。

内容的には語るほどのものがないので、映画技術的にいくつか気になった点を挙げてみる。

一、セリフがおかしい。何故か非常に分かり辛い言い回しである。普通に会話して欲しいと思ってしまった。脚本家が気取ったフレーズを書こうとして無理し過ぎたといった印象である。

二、場面の切り替えが唐突。もともと二組の異なる男女のドラマを描いているからしょうがない面もあるが、何かつぎはぎ感がある。行間を読む的な表現と言えば聞こえは良いが、本作の場合は単に本来あるべきシーンがカットされているだけである。ほんの数秒でもセリフで説明してもらえば分かり易いのにといった部分がたくさんある。そして、その割には無駄な間が多い。

三、俳優が今ひとつ。物凄く酷いとは思わなかったが、もう少し何とかならなかったのかといった感想である。そもそもの脚本があまり良くないから、これで演技しろというのも確かに酷という気がしないでもない。

四、映像が平凡。特に映像で魅せるような内容でもないが、TVドラマとあまり変らないレベルである。やはり、映画作品というからには映像にもこだわって欲しい。

そもそもこの原作を映画化しようと思った理由を知りたいと思ってしまった。本当に他愛ない青春ドラマだからである。逆にあまりに平凡過ぎてツッコミどころすらないから困る。一応、「作品」と言うからには魅せる部分が必要だ。本作に一番欠けている部分だろう。

 

檸檬のころ [DVD]

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