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主に映画の感想を書いているブログです

チョコレート (2001) [米] マーク・フォースター監督

人種差別的な考えを持つ看守の男を描いた作品。米映画であるから黒人差別という事になるわけだが、やはりまだまだ普通に差別はあると感じさせる作品だ。

主人公の白人の看守は父親の影響から差別思想を持つようになったらしいが、彼の息子はそうではなく激しく対立する事となる。この事がきっかけとなり看守を辞め、思想的にも変化をもたらす。

そこで黒人の女との恋愛となるわけだが、これが少々上手く行き過ぎ。主人公が死刑執行した黒人死刑囚の妻がこの女なのである。まぁ、物語だからと言ってしまえばそれまでだが、この過程もなんだかよくわからないままセックスまでしてしまうという強引振りで、少なくとも私は納得出来なかった。

人種差別思想を持つ白人が息子からの批判を受けた事などから改心して、黒人とも仲良く出来るようになりましたという話なのだが、どうもこの差別思想の演出もわざとらしい上に、少しずつ思想が変化して行くというならまだ分かるが、いきなり黒人との恋愛話にまで発展するあたりは急激に変化し過ぎという印象である。

それも、白人側が一方的に黒人側に尽くす流れで、これではまるで何かの罪を償っているかのようでもある。だから、恋愛ドラマ部分を見ても何となく胡散臭さしか残らない。

しかし、本作がそこそこ見られる作品となったのは俳優の演技の良さだろう。映像的にも悪くない出来である。「チョコレート」という邦題も面白い。原題は「MONSTER'S BALL」で、これではちょっと意味が分からないだろう。

 

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