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主に映画の感想を書いているブログです

ライフ・イズ・ビューティフル (1998) [伊] ロベルト・ベニーニ監督

ユダヤ系イタリア人を主人公としてナチの強制収容所に収監される一家を描いた作品。あらすじを聞くと重く暗い作品と思うが、実際にはコメディタッチの明るい雰囲気の作品である。特に前半は何も知らずに見始めると単なるおちゃらけたコメディ作品と思ってしまう。いや、ジャンル的に言えば普通にコメディ作品かもしれない。

ストーリーだけを見れば中盤付近から重く暗い展開となるのだが、それでも本作は前半部分の演出そのまま明るい雰囲気を保って描いて行く。これが本作の特色だ。あくまでコメディ作品としての体裁を失わない。

しかし、私はこの演出には無理を感じた。コメディ作品ならコメディ作品で重く暗い展開は望まない。あくまで明るい気持ちのまま楽しませて欲しい。前半部分のおちゃらけたコメディのまま最後まで行ったならば、私は「何も考えず楽しめるコメディ作品である」と標準以上の評価をしたと思う。

後半の展開は正直言ってミスマッチのように感じた。こういった主張を行いたいのであれば前半部分の軽いコメディは余計だ。最初からそのような主張をする為の準備を行うべきだ。対比、落差などといった演出手法もあるだろうが、一つの作品としてのまとまりといったものも必要だと私は考える。葬式にアロハシャツを着て行って、いくら悲しいと言っても説得力がないのと同じである。

半端な作品というのが私の素直な感想である。コメディ作品としては笑えないし、シリアス作品としては説得力がない。俳優もそんなに良いとは思わなかった。確かに、コメディ作品であればこの俳優のような演技で良いのだろうが。

  

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