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主に映画の感想を書いているブログです

ボーグマン (2013) [オランダ・ベルギー・デンマーク] アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督

裕福な家をターゲットにしてじわじわと乗っ取る謎の集団「ボーグマン」。あらすじだけ聞くとギャングの話のようだが、実際にはお行儀よく完全犯罪を目論む知能犯集団のようだから異様。

主役グループの目的も行為の理由も説明なく終わる為、通常なら不親切な作品と評価されてしまうところ、本作はわりと映像が良く、俳優も悪くなく、細かい人物のやり取りも面白いので退屈せず観る事が出来る。半端に説明する事もなく、まったく説明無しなので、ある意味潔ささえ感じる。

「侵略」される側の家の主人は、豪邸に住み、おそらくお金持ち、社会的地位もありそう、使用人を何人も抱え、子供もおり、いわゆる勝ち組である。

対して、ボーグマンらは汚い身なりのホームレス。風呂を貸して欲しいと訪ねたところ、勝ち組主人にぼっこぼこにされる。一見、紳士的なエリートかと思いきや、そんな事はなかった。いや、別にそこまでやる事ないだろというくらい滅多打ちにする。

しかし、この主人の奥さんは意外と優しく、そんなホームレス、というかボーグマンをこっそり助けて匿うのだ。つまり、この話のメインはボーグマンどうこうではなく、実のところ夫婦の対立劇なのである。これら思想の違いが本作のテーマ。自分の娘がクマのぬいぐるみを壊したという事で発狂して怒るシーンなどが分かり易い。

どう見たってこの家の主人は何の非もなく単なる被害者なのに一向に報われない展開と結末である。夢の中でこの主人に痛め付けられた奥さんが、がばっと起きて、突然キレるシーンなんて意外とケッサクだと思った。まさに理不尽の極み。

設定は意味不明だが、ある意味では分かり易い作品とも言える。ジャンル的にはホラーとかミステリー?のような感じだが、薄っぺらい作品ではないからそこそこ楽しめる。

 

ボーグマン Blu-ray

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