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主に映画の感想を書いているブログです

アイ・フランケンシュタイン (2014) [米] スチュアート・ビーティー監督

悪魔とガーゴイル(天使の化身)の闘いを描いたファンタジー作品。フランケンシュタイン博士が作り出した人造人間も登場する。一応主人公らしい。

人造人間がこの話に加わる理由は悪魔側がその製造方法を知りたい為である。天使や悪魔といったファンタジー設定のわりに妙に科学的である。悪魔なら呪文を唱えるとかそういうイメージなのだが。まずこういう点に無理やり感がある。

人造人間の主人公は魂がない存在と再三説明される。これは、途中、人間の女性科学者に助けられ心を通わし魂を得るに至るといった流れを作る為であり、この部分が本来的なテーマなのだろうと思う。

大雑把に見れば、滅茶苦茶強いヒーローが女性と出会って悪と戦う内に仲良くなってハッピーエンドみたいな。CG使いまくりの派手なアクションシーンもあるよみたいな。ハリウッド映画の王道パターンそのままである。

確かに映像は悪くない。この種のばりばりのCG映像は昔ながらの映画ファンには嫌われるが、新しい演出方法としてそれなりに評価すべきだと思う。実際、本作の場合はCG映像のお陰で何とか退屈せずに観られるとも言える。

物語というのは人間を描くものだから、当然のことながら人間が描けていない物語は絶対に面白くはならない。本作の主人公はフランケンシュタインの作った人造人間という設定以外の人間性について全く説明がない。相方の科学者についても同様。一応それなりのモラルがあり普通の考えを持っているといったその程度の説明しかない。

さすがにこの程度ではその人物に興味が持てないし、設定自体も悪魔との闘いなどといった抽象的過ぎて身近な問題として捉えられず、感情移入もし辛いから、私に限らず多くの人は面白いとは感じない作品だろう。

映像は良いし尺も短めだから暇潰しに「ながら見」する分には悪くない作品かもしれない。