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主に映画の感想を書いているブログです

ジャスティス (2002) [米] グレゴリー・ホブリット監督

第二次大戦中、ドイツ軍の捕虜となったアメリカ軍士官らを主人公とした作品。ドイツ軍の捕虜収容所内での殺人事件を解明して行くというのが基本的なストーリー。

主人公は上院議員を父親に持ち一流大学に通っていたエリート士官。それだけに?捕虜たちを取りまとめている上官からは嫌われる存在となる。ありがち。有名俳優が割り当てられているだけあってこの上官(大佐)は格好良い役回りである。最後には全責任を負って死んだりもする。しかし、よく考えてみれば大佐のくせに敵軍に捕まった間抜けでしかない。

捕虜収容所内で捕虜が捕虜の軍法会議をしたり「作られたお芝居臭」がしてしまうのだが、それはそれとして楽しむ作品だろう。しかし、せっかくお芝居の舞台を作ったのに、この軍法会議も実はヤラセというのは少しひねり過ぎだ。

主人公も、特別に正義感が強かったり何かの信条を持っている人物というわけでもないから今一つストーリーと噛み合ってない。一部よりも全体の利益を優先するという大局的な事柄を問題にするなら、もう少し歯ごたえのある人物を主人公にすべきだったと思う。

いやいや、大局といっても人間の命がかかっているんだぞといったメッセージが、この貧弱な主人公からはあまり感じられないのである。俳優の格の違いもあるだろうが、主人公が常に誰かの引き立て役になってしまっているのも気になる。

ストーリーはご都合主義も多く無駄にひねり過ぎだが、各人物はよく描けており、人間ドラマとしてはそこそこ楽しめる作品だ。

 

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