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主に映画の感想を書いているブログです

記憶探偵と鍵のかかった少女 (2013) [米・スペイン・仏] ホルヘ・ドラド監督

他人の過去の記憶を見る事が出来る探偵を主人公としたサスペンス作品。私はSFに分類したい作品だが、サイコスリラーなどと言われている事が多く、日本で言うところのイタコみたいな存在なのかと思った。

というのも、本作品世界ではこの能力を持つ「記憶探偵」が普通に社会一般に認知されているようだからである。主人公のみの特異的な能力というならサイコスリラーで良いだろうけれども、同じような人間が何人も存在していてそれが普通の世界ならSFと言った方がしっくり来る。

主人公は拒食症の少女のトラウマを探る依頼を受ける。この少女が食事をし始めるまでの物語なのかと思ったら、序盤であっさりパンを食べ始めてしまうから拍子抜けである。それも、主人公の奥さんの写真が見たいというだけの理由。そもそもこの依頼どうでもいいんじゃないの?という気がしてイマイチ真剣に観る気が起きない。

ヒロインの記憶を探る内に性的虐待だの殺人未遂だのショッキングな事実が浮かび上がって来る。ああ、つまりこちらが本題なのかと理解するのだが、それなりに信頼関係を築いたかのように見えた二人も、少女側からあっさり裏切りENDという、予想通りの展開の上に期待は裏切るという最悪パターンの作品である。

結局、主人公は利用された格好で、利用した少女は何のお咎めもなしに一人勝ちの状態だから、騙される方が悪い的なラストにしか見えない。不快感だけが残る作品である。

「記憶探偵」というアイデアだけで作ってしまった作品なのだろう。このあたりもサイコスリラーというよりはSFである。何か心理的な駆け引きみたいなものでもあればともかく。そういう奥深さもない。

 

記憶探偵と鍵のかかった少女 ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

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