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主に映画の感想を書いているブログです

パリは燃えているか (1966) [仏・米] ルネ・クレマン監督

第二次大戦中、ドイツ軍占領下のパリが連合軍により解放されるまでを描いた戦争映画。3時間近い尺の長い作品だが、無駄の少ない分かり易い演出の為、それほどダレる事なく最後まで観られる。

史実に基づいた系の私の苦手なタイプの作品である。歴史を知りたいのであれば関係書物を読めばいいというのが私の考えだからだ。その方が正確だし結果的に時間をかけずに得られる知識も多くなる。

そんな私でも本作は意外にも楽しめた。というのも、メイン人物の一人であるドイツ軍司令官の人間性がそこそこ描けているからである。連合軍に明け渡すくらいならパリを破壊せよというヒトラーの指示に納得出来ない心情は普通の人には当たり前かもしれないが、軍人が上官の命令を否定する事は相当の理由が必要のはずだ。

実際の映像を用いた戦闘シーンもリアリスティックだが、そうでない映像も決して格好良い戦闘シーンで終わらせない辺りが本作らしい。アクションシーン自体を面白がる作品ではないという事だ。

登場人物が多いのであらかじめ設定を知っていた方がより理解し易く楽しめる作品だと思う。ある程度は歴史に興味がないとさすがに退屈するかもしれない。映像や俳優など映画の技術という面ではよく出来ている作品なので、映画ファンなら観て損はない作品だろう。

 

パリは燃えているか [DVD]

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