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主に映画の感想を書いているブログです

ジャージー・ボーイズ (2014) [米] クリント・イーストウッド監督

60~70年代を中心に活動した4人組ボーカル・グループ、フォー・シーズンズの伝記ドラマ。ミュージシャンのサクセスストーリー。他の多くの伝記ドラマと大差なく底の浅い内容。

事実に基づいた系の駄目なタイプの作品である。何しろ事実があるのだから制作するのにこれほど楽な事はない。そのまま作ればいいのである。創作のかけらもない。だからこの種の作品は大抵面白くない。

制作者の主張が殆どと言っていいほど含まれないからである。もちろん、伝記ドラマの主要人物たちに興味がある人なら楽しめるだろう。しかし、それは作品の出来とは関係ない話である。

映像や俳優など技術的な部分はよく出来ている。2時間を上回る時間でもそれほど退屈せず観られるのはこれが理由。決して内容が面白いわけではない。また、歌唱シーンが比較的長く取られており、退屈なストーリーをうまく誤魔化している。

内容とは関係ないが映像の彩度が異様に低く設定されているのが気になった。簡単に言うと色が薄い。これ以上薄くしたらモノクロ映像になりそうな勢いである。レトロな雰囲気を出す意図なのか単なる趣味なのか分からないが、これはこれで面白い映像ではある。

主役ミュージシャンの歌声が異様に甲高いのも気になった。ギャグアニメの声優でもやっていそうな声である。好みもあるだろうが、この声が良いとは全く思えなかった。

映画としては良く出来ている作品だが、内容的には決して面白いわけではないので微妙な感じである。観て損したという感想はないが、あまりお勧めは出来ない作品である。