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主に映画の感想を書いているブログです

わたしは生きていける (2013) [英] ケヴィン・マクドナルド監督

叔母の家に訪れた少女とその家族らの交流を描いた人間ドラマ。何故か第三次世界大戦に突入。主人公の居るイギリスも戦場と化す。トンデモ展開である。

ヒロインはニューヨークに住むアメリカ人だが親と仲が悪いらしい。その為に本人も相当荒んでいる。わざわざ単身イギリスに来たのもそれが理由であると演出されている。簡単に言えば家出である。

叔母の子供たちは対照的に人懐っこく主人公に優しい。最初は心を閉ざしていた主人公も次第に打ち解けて行くといった流れ。ありがちだが王道の展開で特に悪くない。

しかし、ここからが問題だ。どことどこの国が戦っているのか、どういう状況なのか殆ど説明されないまま、主人公らの家付近がいきなり戦場と化す。水道水も汚染されて普通に飲めず、周囲は死体の山だったり、何故か男女別に強制連行されて、農場のようなところで働かされる。子供なのに?

かなり意味不明な展開。漫画やアニメではよくありそうな設定だが、実写の映画では映像がリアル過ぎて設定のチープさに違和感を生じてしまう。本作はどちらかというとお子様向け。メインの人物たちが全て子供なのもそれらしい。

主人公といとこの男の子との恋愛ドラマも十代同士らしく純粋だ。取って付けたような戦争設定に目を瞑れば普通に楽しめる作品だろう。まぁ、最大の問題はこの意味不明な戦争設定なのだが。

子供たちの細かな人間ドラマはそれなりの出来だし、俳優も特に悪くないので、そこそこ楽しめる作品に仕上がっている。佳作と言っても過言ではない。