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主に映画の感想を書いているブログです

悪童日記 (2013) [独・ハンガリー] ヤーノシュ・サース監督

第二次大戦中。祖母のもとへ疎開した双子の兄弟の過酷な生活を描く。通常なら「戦争だから」で過酷さを描くところ、本作は祖母自体がその原因となっているあたりが変わっている。

「タダ飯は食わせない」などと子供相手に真顔で迫るこの婆さんがまず酷い。戦争で死ぬよりマシとはいえ、この祖母に預ける母親も酷いのだが、特に悪意があるわけでもないのだから、もう少し何か段取りがあっても良かった気がする。

祖母にひたすらこき使われる孫2人が描かれるという、何とも精神的に陰惨な内容である。多少は平手打ちくらいはするが、さすがに肉体的に痛め付けるような事はしないあたり、良心が感じられるのは救いである。

祖母とのやり取りはある意味ありきたりだが、それ以外の人物たちとのやり取りは独特で新鮮味を感じた。映像的にも悪くない。俳優も良い。展開の予想も付き辛いから最後まで退屈せず観られる。とりあえず観ておいて損はない作品である。

 

悪童日記 [DVD]

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