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主に映画の感想を書いているブログです

銀嶺の果て (1947) [日] 谷口千吉監督

山奥に逃れた三人の銀行強盗の顛末を描いた人間ドラマ。内容は地味だが雪に覆われた山岳地帯の風景は綺麗である。

三人の内一人は途中で脱落、その先の山小屋を舞台にしたドラマが本作のメインとなっている。老人と娘、登山家らの三人と生き残った強盗二人のやり取り。

閉鎖空間での限られた人物たちのドラマは分かり易い。山小屋の三人と強盗二人のそれぞれの人物配置も無駄が少しもない。よく計算されたシナリオである。

それでいて物語チックになっていないのは人物のやり取りの自然さ、演出の上手さであろう。この人物であればこう言う・行動するはずだといった流れがそのままストーリーの展開になっている。人間を描くとはこういう事だと教えてくれる良いシナリオの見本である。

制作年的にモノクロで決して綺麗な画質・音質ではないが、内容はとても美しい。万人におすすめしたい作品の一つである。

 

銀嶺の果て [DVD]

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