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主に映画の感想を書いているブログです

アルゲリッチ 私こそ、音楽! (2012) [仏・スイス] ステファニー・アルゲリッチ監督

世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチのドキュメンタリー。彼女の実の娘が撮影し、監督も務めた作品。というより、殆ど単なるホームビデオである。内容的には見るべき部分は少ないが、意外にも編集は上手いと感じた。

映像的にも稚拙さがうまく組み合わさって不思議な緊張感が出ていた。この辺りはドキュメンタリーの強みかもしれないが、制作者の才能が関係ない部分でもある。

そもそも、このピアニストを知らなければ観る気も起きないであろう。私も彼女の全集CDを揃えるくらいには知っているからこそ観る気になったのであって、知らなければ観ていないだろうし、観てもただの老婆が映っているだけとしか思わない。

音楽の話は映画の感想とは別の話になるからあえて避けるが、それにしても酷いタイトルだ。ぶっちゃけ意味不明である。原題は「ARGERICH BLOODY DAUGHTER」。素直に訳した方が格好が付いた気がする。センスの悪さを感じる。いかにもB級映画臭い邦題である。

アルゲリッチのファンが観てそれなりに納得するだけの作品である。彼女のファンムービーであるから、知らない人はもちろん、ファン以外の人が観ても何も得るものはないだろう。