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主に映画の感想を書いているブログです

それから (1985) [日] 森田芳光監督

主人公の男と親友、その妻との三角関係を描いた作品。原作は夏目漱石の同名小説。小説を映画化するのは難しいと感じる作品の一つである。

映像はなかなか良い。重厚な質感と安定した構図で無駄がない。実験的演出も面白く退屈しない。特に不満のないものである。

俳優も見た目、演技ともに水準以上を満たす。日本人らしく表情などのしぐさに乏しいが、これは国民性だろう。演出的には一つの個性と言える。内容は単純であるし、それほど難しい心情を描いているわけでもないので特に分かり辛いといった事もない。

問題はストーリー。心情など文章で読めば面白い部分も映像とセリフだけで演出しようとするとどうしてもスカスカの内容になってしまう。本作はそれほど酷い結果にはなっていないが、やはり映像で観ると同じような場面が続くので飽きて来る。

原作を読んだ上で観る分には無意識の内に補完される部分があるので良いかもしれないが、そうでない人にとっては退屈するシーンも多いのではないかという気がする。

映画技術的な水準は高いので観て損はない作品だが、内容的に面白いかどうかというと微妙である。

 

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