題名はありません。

主に映画の感想を書いているブログです

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (2015) [米] サム・テイラー=ジョンソン監督

一代で大富豪となった青年実業家とありふれた女子大生との恋愛ドラマ。よくあるシンデレラ・ストーリーなのだが、一つ違ったのはこの実業家がSM趣味の変態だったという部分。ヒロインもこれが納得出来ず迷い続けるという展開である。

しかも、相手に訴えられないようにする為か変態行為について書面で契約を迫るという念の入りよう。性行為について書面で契約を迫る変態というのも初めて見た気がする。この点は新しいと感じた。しかし、これは相手を信頼していない、逆に信頼されたくもないという意思表示とも感じられる。こんな態度で信頼関係が結べるはずもない。

この男がただの会社員とか公務員だったらまったく相手にされないところ、大富豪の会社経営者の上イケメンでしかも若い、独身というSM趣味以外の部分においては全てにおいて完璧超人であるからヒロインも迷い続けるわけだ。

本作の変態男は何か暗い過去を示唆するような発言がいくつかあり、タイトルについても何かの意味がありそうだが、結局これらについて説明がないまま終わってしまっている。女子大生側も何が気に障ったのかいまいちよく分からないまま突然怒り出して関係が破たんする結末であり、いろいろ未消化過ぎて納得出来ない作品となっている。

俳優はそこそこ悪くない感じで、途中経過はうまく描けている作品だから、尚更尻切れトンボの結末は残念に思うところだ。少なくとも、変態行為の理由をきちんと説明して終わるべきだろう。これでは変態趣味の男が振られましたというだけの作品である。本当にこういう事が言いたかった作品なのだろうか。

 

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ [Blu-ray]

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ [Blu-ray]