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主に映画の感想を書いているブログです

毛皮のヴィーナス (2013) [仏] ロマン・ポランスキー監督

マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」をもとにした舞台劇を映画化した作品。登場人物は、演出家と俳優の二人だけである。90分程度の比較的尺の短い映画だが、場面も変わらずに二人だけで延々会話をする内容なのでさすがに飽きて来る。

内容的にもあまり一般的でないというか面白味もないし、5分10分ならともかく1時間以上も演出家と俳優が台本の内容のやり取りを行うというのはさすがに不自然である。舞台劇ならこれで良いかもしれないが。そもそも映画化する意味があったのだろうか。

正直、私は映画向きの題材ではないと思った。何故なら面白くないからである。同一場面で延々会話をするだけでも面白い作品はたくさんあるが、本作は設定自体にあまり説得力がない為に以降の展開も今一つ興味を持って観る気になれない。

映像はそこそこ、俳優も悪くはないが、二人だけで延々話を繋げて行くだけの力量は感じられなかった。派手なアクションがあったり、感動のドラマでもないし、大爆笑のコメディでもない。特別に俳優だけで観るような作品でもないので、いわゆるマニア向け作品だろう。映画好きの人が暇があったら観るレベルの作品である。