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主に映画の感想を書いているブログです

ピッチ・パーフェクト (2012) [米] ジェイソン・ムーア監督

大学のアカペラ部を舞台にした音楽コメディといった感じ。個性の強いメンバー達が音楽を通じてまとまり成功を収めるといった内容。セオリー通り。予想も期待も裏切らない。しかし、あまりに一本調子でもある。

個性もいま一つ微妙。見た目が違うとかちょっと変な性格といった程度で観終わったら数分で忘れてしまうレベルである。友情がメインの内容といっても過言ではないが、主役クラスの数人に魅力がない為に正直好きになれない。こういった内容の場合はそれぞれの人物に魅力があって初めて成り立つ。友情とは何らかの人間的魅力があるから成り立つものだからだ。

一応、ジャンル的にはコメディに入るだろうが、それほど笑えるという内容ではない。主要メンバーの人物らは妙な個性はあっても歌だけは上手くそれだけで鑑賞に堪えるレベルである。この点は評価してもいいだろう。

しかし、本作は真面目に音楽の芸術性などを表現したいといった内容でもないから、あまりこの部分を一生懸命やっても意味がない。歌が上手いねで終わってしまうからだ。

音楽も映画では重要だが、ただ上手い歌を聴かせたいだけの作品ではないだろう。人物描写の部分がコメディという言い訳によっていい加減になっている為に最後にまとまって成功する展開にも感動がないのである。

これだけ音楽を前面に押し出しているわりには、最後の歌や踊りもとりわけ優れているようにも見えない。折角解説者のような人物もいるのだからきちんと説明したらいい。その方が分かり易かった。

序盤のメインの人物がゲロを吐くシーンで観るのを止めようと思ったが、我慢して最後まで観てもあまり印象は変わらなかった。途中でまた吐くし、このネタがよっぽど気にいっているのか。このあたりの感覚からしてズレている気がする。

 

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