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主に映画の感想を書いているブログです

ビリギャル (2015) [日] 土井裕泰監督

映画

成績下位の生徒が努力して一流大学に合格した話。実話をもとにした小説を原作としているが、原作など必要ない程にセオリー通りの展開。結末は決まっており、その道筋を楽しむ作品である。

駄目な人間が頑張って良い結果を得ましたなんてのはそれこそ星の数ほど描かれたストーリーだ。しかし、本作はその過程がうまく描かれている。駄目人間がやる気を出す理由をくどいくらいに説明している。とても分かり易いし、説得力がある。本作がその他多くの駄作と違う点はこの部分である。

主人公だけでなく、それを教える塾講師、同じ塾の生徒たちなどもその人間性が丁寧に描かれている。久しぶりにこれをお手本にしろと言える作品を観た気がする。しかも、邦画である。とても珍しい。

映像や俳優など映画技術的にはレベルの低い作品だ。正直、TVドラマと変わらない。わざわざ映画という媒体で観る必要のない作品とは言えるかもしれない。

観る前はあまり期待していなかった。どうせ、バカな主人公が適当頑張って合格したというだけの退屈な映画と思っていた。内容的には予想通りだったが、人物の描き方、細かい演出、構成などは隙がなく完成度が高かった。

作品の出来は伝えたいものがあってそれを相手にどう効果的に伝えるかにかかっているといった事を教えてくれる作品である。この部分さえうまく出来ていれば相手に感動をもって言いたい事を伝える事が出来るのだ。