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主に映画の感想を書いているブログです

トイレのピエタ (2015) [日] 松永大司監督

ビルの窓拭きをしているフリーターの闘病生活を描いた作品。美大出の画家志望だった青年という設定も良く分からない。高校生の彼女設定もあざとい感じがした。やたら親切なオヤジも要らない。この脇役俳優の個性が強過ぎて肝心の主人公が食われてしまっている。

余命少ないと告げられた人間の生活という発想もありきたりで今更感しかない。何かもうちょっと変化のあるストーリーじゃないと間が持たない。もともと暗い性格だから、病気だと告げられてからの変化も乏しい。この点も失敗している気がする。

見方によってはラブストーリーらしいが、私は全くそう思わなかった。年齢が離れ過ぎだし、主人公にそういう感情はないように思えた。相手側の女の子はまんざらでもなさそうだが。

いっそ、きっちりラブストーリーになっていれば少しは観られる作品になった気もするが、その場合は王道に成り過ぎて、やっぱりいまいちの評価になったかもしれない。

もともとうだつのあがらない人生を送っている人間が余命少ないと言われるという設定では、面白い物語になりにくい気がする。要するに死期が早まったというだけだからだ。もうちょっとマシな人生を送っている人間を主人公にしないと病気設定の意味が薄れてしまう。

本作のつまらなさはこういった部分だと思う。映像や俳優はそれほど悪くなくよく頑張っている感じ。ただ、主人公の相方の女の子よりも、入院している男の子たちの方が演技はうまいと感じた。

 

トイレのピエタ 豪華版 [Blu-ray]

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