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主に映画の感想を書いているブログです

あの日の声を探して (2014) [仏・グルジア] ミシェル・アザナヴィシウス監督

チェチェン紛争を舞台に家族と離れ離れとなった少年と人権委員会職員の交流を描いた人間ドラマ。尚、作品内容とは関係ないが、グルジアは日本では現在ジョージアと呼称する事になっているそうだ。最新のデータではジョージアとなっていたのでこんな国あったっけと思ったらグルジアの事だったという。

両親を目の前で殺され声を失った9歳の少年。フランスから調査に来ていたEU職員に拾われ保護されるという展開。これとは別にロシア軍兵士の訓練模様も描かれる。というより、殆どが上官からのイジメシーンなので、まぁ、暴力だの戦争を批判しているわけだ。

孤児となった少年の方は俳優の選別がうまいなぁと思った。いかにもいじけたような顔。これだけで本作の半分くらいは成功したといって良いだろう。この顔を見ていたら誰でも保護したくなる。EU職員とも次第に打ち解けて会話も出来るようになる。王道である。別に悪くない。

どちらかといえば、EU職員と少年のやり取りがメインだが、ロシア軍兵士に対するイジメシーンが陰惨なので、印象としてはこちらの方が強い。ロシア軍=悪と描きたいのが見え見えである。

映画は芸術なので政治的メッセージを目的として制作するべきではないと私は思っている。制作しても良いが、所詮は政治的メッセージで終わり、芸術の域には達しない。その程度に過ぎない作品となる。そういう作品は嫌いだ。

 

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