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主に映画の感想を書いているブログです

ファイナル・ゲーム (2014) [スペイン・マレーシア] シャム・マディラジュ監督

ワールドカップで勝利したサッカーチームを乗せた飛行機が無人島に墜落。救助が来るまでの数日間のサバイバル生活。いかにもなB級映画設定。何を期待して観ればいいのか。

とりあえず、何故サッカーチームにしたのかと最後まで考えながら観ていたが、答えは出て来なかった。おそらく、チームワークに優れたサッカーチームといえども、無人島でのサバイバルという極限状態ではチームワークも乱れ私利私欲の行動を取ってしまう。といったような事を描きたかったのだろうと思う。が、それらは全く表現されていなかった。

そもそも、チームワーク云々は冒頭のサッカーシーンだけで、以降まったく説明がない。無人島での生活が始まった途端に仲間割れが始まるし、極限状態だからというよりは、単に元から仲が悪いだけのように見え、このストーリー自体の意味がないように思えてしょうがない。

少なくともしばらくは食料もあるのだし、平穏な生活を描いて見せるべきだろう。そこでスポーツ選手ならではのチームワークなどを描いた後で、食料も尽き、水も尽きとなったところで、本性が現れるといった流れが自然である。これが王道だ。

もちろん、王道である必要は全くないが、それは王道を超える奇抜な展開や効果的な演出方法があって初めて言える事であり、それもないのに王道を無視したところで説得力のある内容になる事はない。

本作の失敗はまさにこれ。いきなり、極限状態なのである。そりゃ、墜落事故で死傷者多数、助けが来る保証もないわけで、気が動転するのは当たり前。しかし、最初から極限状態という事もないし、その心情変化を描くのが本作の主要展開になるべきはず。これをすっとばして、いきなり極限状態だから、単に意味もなく嫌な人間の感情を見せられているだけの内容になっているのである。だから、面白くない。

設定もありきたりだし、ストーリー展開も面白くなく、人間も描けておらず、映像も大した事ないし、俳優も今一つ。音楽が良いわけでもない。褒める部分を探すのに苦労する作品である。あえて言うなら、駄目なストーリーの見本としての価値はあるといったところか。

 

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