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主に映画の感想を書いているブログです

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (2015) [日] 樋口真嗣監督

巨人と人間の戦いを描いたファンタジー作品。前後編の二部構成。後編は「エンド オブ ザ ワールド」というサブタイトルが付けられている。漫画原作でアニメ化もされた作品の実写映画版。

実写といっても内容が内容なので、CG多用の特撮場面がほとんど。何故実写でやろうと思ったのか、まずこの疑問が出て来る。いや、アニメでいいだろう。観ている最中終始この不満がつきまとう。

私は原作もアニメも知らない。だから、純粋に本作を鑑賞出来たと思う。世間一般ではかなり不評のようだが、アクションシーンはそれほど悪くないと感じた。巨人の造形もコメディアンが扮しているようで斬新だ。この発想はなかった。ハリウッド映画ではまず無理な造形だろう。もっと普通に怖い形相にするはずだからである。

まず、脚本が酷いと感じた。セリフの一つ一つがいちいち下手糞なのである。聞いていてイライラする。何故、普通の会話が出来ないのだろう。観ていて非常に疲れる。物語の理解とは別の部分で変に頭を使わせられるからである。

設定もおかしい。巨人の侵攻を阻む為に壁を作り、人間はその内側で生活する事になったというが、このような巨大な壁を短期間で建造する事は無理だろうし、相当な年月がかかったはずだ。しかも、相当な広さがあるようだ。一体、どうやって巨人を排除しつつ壁を建造したのだろう。

本作のようなストーリーよりも、壁を建造する過程を見せて欲しかった。こちらの方が幾分か面白そうである。というか、どのように行ったのか知りたい。

本作のストーリーが面白くないのは、巨人vs人間という設定があるのに、何故か人間同士でいがみ合っているからである。いや、そんないがみ合いとか別に見たくないんですけど。巨人の脅威に比べたら本当どうでもいい。そんな事している場合じゃないでしょう。協力しなさいよ。

ストーリー的にイライラするのはこの部分である。加えて下手糞なセリフ。本作が不評なのは主にこれが理由だと思う。設定からして人間が巨人にどうやって立ち向かうのか。これが観ている人が期待している部分のはずだ。どうでもいい人間同士のやり取りなど期待していないのである。

普通に全編巨人vs人間の戦いでいいのだ。その方が分かり易いし、映像的には面白いのだから映画としては悪くない出来になったはずである。多分、ハリウッドで映画化したらそういう作りになると思う。

これも散々言われているだろうが、わざわざ前後編の二部構成にする必要はなかっただろう。上記のようなシンプルな内容にすれば90分くらいでまとまるはずだ。それでいいのだ。所詮は、巨人の造形が売りの作品のはずだからである。

私は映画的にはそんなに悪いとは思わない作品だが、とにかく内容が面白くない。アクションシーンだけ抜き出して見れば結構楽しめる気はする。しかし、この尺の長さにはうんざりするだろう。