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主に映画の感想を書いているブログです

BULLET BALLET バレット・バレエ (1998) [日] 塚本晋也監督

自分の恋人が拳銃自殺した事により拳銃に取りつかれる事となった中年男のバイオレンスアクション。いや、普通恋人の事を考えるんじゃないかと思うんですけど、っていう感想しか出て来ない。

何故、ここで拳銃自体にこだわり出すのか全くもって理解出来ない。しかも、拳銃の型にまでこだわっている。「自殺の道具として」なら分かるけれども。この描き方だとただの拳銃マニアである。

発端となった恋人は以降殆ど登場せず、どちらかというとオヤジ狩りに遭った際に出会った不良少女との関係が主に描かれる。自殺した恋人の存在感が無さ過ぎる。

映像は良かった。特にモノクロである必要性は感じなかったが、ごみごみとした都会の描き方が上手い。普通に撮ったら、ただ汚いだけの街並を必要部分だけ切り取り、鑑賞に堪える映像を作り出している。

俳優もそこそこ良かったと思う。監督自身が主人公として出演しているのだが、とりあえず何だかよく分からない男という意味ではハマっていたと思う。

「これが描きたいんだ」という主張が感じられないと弱い作品になってしまうと思う。弱い作品というのは、観ても意味が分からない、鑑賞後印象に残らない、鑑賞意欲が続かない、といったような作品である。

映像的には十分鑑賞に堪える出来なので、映画ファンなら観て損はない作品だ。何が描きたいかはともかく、ストーリーは難解でも何でもない、ただのバイオレンスアクションなので、ストーリー自体理解に苦しむといった事はない。

尚、本作は初期公開の1998年から2000年までいくつかのバージョンが制作されている。今回私が観たのは2000年のものだが、制作年としては一応初期年で記録しておく。