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戦う翼 (1962) [英] フィリップ・リーコック監督

第二次世界大戦を舞台に米空軍の前線の兵士たちを描いた戦争映画。命知らずの機長と平和主義者の副操縦士。戦闘だけでなく異性関係でも対立する。この二人がメインのドラマである。

戦闘シーンもそれなりにあるが、どちらかと言えば異性関係を中心とした恋愛ドラマ的側面が強い。主人公の機長は才能はあるが協調性のない人物である。対立する副操縦士は真逆の性格。上っ面だけ見ると主人公はただの嫌な奴である。

他人の恋人にちょっかいを出してそれがまるで当たり前のような態度。冷静に指摘されても嫌味を言われてもお構いなし。ついには自分の主張に命を懸ける事となる。良く言えばブレない人間である。

原題の「THE WAR LOVER」は、そんな主人公のキャラクターにぴったりである。邦題は戦争映画としては一見悪くないように思えるが、原題と比べると内容とはズレたものとなっている。よく理解せずに付けたようなタイトルだ。

主人公と対立する副操縦士とその恋人のハッピーエンドで締め括られており、主人公は最後まで悪者だ。しかし、本作が主人公に否定的かというとそうではない。クライマックスの一人残って爆撃機を操縦する主人公の信念の強さこそが本作の最も描きたかったシーンだろう。取って付けたようなハッピーエンドはむしろ本作にとってはどうでもいいシーンなのである。

 

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