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主に映画の感想を書いているブログです

ブリッジ・オブ・スパイ (2015) [米] スティーヴン・スピルバーグ監督

米ソ冷戦時代のスパイ交換事件を描いたサスペンス。主人公はただの弁護士だが、国同士のスパイ交換の交渉役を務める事になる。史実を基にした作品である。

例によって面白い作品ではなかった。やはり、事実を淡々と説明するだけの作品である。それなりに実力のある制作者であってもやっぱりこうなってしまう。所詮は他人。完全には理解していないからである。

主人公からして命をかけて交渉役をやる意味がよく分からないし、スパイに間違えられる学生や、本当のスパイにしても、それぞれ薄っぺらい。まったく生きた人間として描けていない。

そこは、史実を基にしたという事で納得する人も居るだろうが、そもそも映画で歴史を勉強するなどナンセンスである。きちんと考証されているかどうかも分からない。制作者の主観もあるだろう。映画作品だからそれも含めて楽しむというなら、最初から全部フィクションで作ればいいのだ。

妙に間延びした演出もだるい。それでも、さすがに映像は良いし、俳優も悪くないので、鑑賞意欲は何とか続く。しかし、やっぱり生きた人間が居ないので感情移入も出来ないし、逆に批判も出て来ない。

こういった作品を面白いという人を私は信じない。歴史を勉強したい、知識を得たい、というなら映画など観るだけ時間の無駄である。専門書を読んだ方が早いし正確だ。そもそも、映画は芸術作品であって、知識を得る為のものではない。