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主に映画の感想を書いているブログです

オートマタ (2014) [ブルガリア・米・スペイン・カナダ] ガベ・イバニェス監督

近未来。高度に発達したロボットと逆に衰退した人類を描いたSFドラマ。ロボット原則とか。プロトコルなどと言っているが、何だこの古典的SF。昔だったら容易ではなかったロボット描写もCGで簡単。

保険部の調査員である主人公も何だかよく分からない。なんでこの人なのか。奥さんが妊娠しているのも、人間は生命を作り出せるといった優越感なのか。それが余計に人類最後のプライドのように思えてむしろ格好悪い。

制作者的には、ロボットにはどうやっても無理な事があるという事を示したかったのだろうが。それはそれで良いのだが、そういった対比もどこか中途半端。そういう事を描きたいならこの主人公の意味はない。

メンタル的なものなのか、サスペンスなのか、アクションなのか、どれも未消化で終わった印象。主人公も相方のロボットたちもそれぞれ存在感が薄い。SFだから近未来の雰囲気だけでも楽しめればいいじゃないかという気もするが、それにしても未来感があまりなく、やはり半端なのである。

何というか、もっとロボットが凄い存在になって、頭脳的にも肉体的にも人間を超越したみたいな、そういう人間vsロボットみたいな展開の方がむしろ分かり易いと思う。そこで、人間側の焦りみたいなものが出て来る。

しかし、本作のロボットたちは確かに人間を超える部分もあるのだが、どうにも演出が地味だし、銃で撃たれたら終わりだし、人間に逆らうにはどこか頼りない。これだけ頭が良いなら、積極的に攻撃に出る事はないにしても、もっと自己防衛してもいいだろう。

全般的に雰囲気だけで固められた近未来映像といった感じの作品である。ストーリーも何か一本筋の通った展開が必要だろうし、主人公の子も何か活躍の場があっても良い気がした。設定まで作ってあとは適当に映像を繋ぎ合わせたようなツメの甘さを感じる。

 

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