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主に映画の感想を書いているブログです

クロノス (1992) [メキシコ] ギレルモ・デル・トロ監督

永遠の命をもたらす謎の精密機械「クロノス」をめぐるオカルトホラー。吸血鬼の機械バージョンみたいな。ある意味吸血鬼よりもオカルト度は高い。何故、機械。

主人公は古物商を営む白髪の爺さん。古物商をやっているくらいだから、こういったものに興味はあるのだろうが、それにしても血を吸われ過ぎ。相手は手のひらに収まる程度の小さい機械だし、幼い孫娘に奪われ隠されてしまう程度のものである。さっさと壊せばいいのに。自身を使って人体実験を繰り返す意味不明。

爺さんだけしか出て来なかったら途中で観るのを止めていたかもしれない。しかし、終始爺さんに寄り添う孫娘が良い味を出していた。セリフが殆どない大人しい少女だが、怖い目に遭っても動揺したり泣き叫んだりせず、爺さんを守る為に必死に行動する。いや、それ普通立場が逆だろうと。ひたすら少女に助けられる爺さん。有能過ぎる孫娘である。

だから、余計に主人公が間抜けに見えるし、いかにもオカルト作品を成り立たせる為の行動のように思えて感情移入して観られるような作品にはなっていない。オカルト作品はそれと分かってあえて楽しむ作品であると思うが、この主人公の言動はいい加減過ぎである。

その「クロノス」を狙う大富豪のオッサンも主人公同様に今一つ言動に一貫性がないというか理解に苦しむ。基本的にこの二人の対立がストーリーの軸になっているが、双方何だかよく分からないので、内容もよく分からないものとなっている。

お祖父さんを守る。終始一貫ブレない主人公の孫娘を頼りに観ていると比較的不満は出て来ないかもしれない。決して面白い作品ではないが、オカルト好きの人なら観てもいいかもしれない。

 

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