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主に映画の感想を書いているブログです

キャロル (2015) [英・米・仏] トッド・ヘインズ監督

映画

デパート店員と既婚セレブの恋愛ドラマ。不倫の上に同性愛という二重にインモラルな設定である。実際に肉体関係の描写もある為かPG12指定されている。

男性の同性愛よりも更に珍しい女性の同性恋愛ドラマを説得力をもって演出出来た事は素直に褒めるべきであろう。しかも、一方は既婚、一方は結婚間近の恋人がいるという設定である。

デパート店員側の恋人の男性は振られたあげく恋敵が女性という、二重に屈辱を受けるという面白味のある展開だ。既婚セレブ側は離婚訴訟中なのでまだマシである。

既婚セレブには娘がおり、物語後半ではこの親権をめぐる争いがメインの展開である。本作のシナリオで今ひとつなのは、せっかくの同性恋愛設定が親権争い展開に時間を取られ物語的に分断されている点である。

しかし、少し滲んだような味のある映像と演出、メイン二人の俳優の演技力など映画的にはほぼ完璧である為に最後まで時間を忘れて鑑賞する事が出来る。いわゆる完成度の高い作品である。

これで、もう少し話が絞れて意外性のある展開などがあれば傑作の域に達する事が出来た。惜しい。ただ、観て損はない作品である。

 

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