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主に映画の感想を書いているブログです

ヘイトフル・エイト (2015) [米] クエンティン・タランティーノ監督

吹雪の山小屋を舞台に賞金稼ぎや犯罪者らの争いを描いた西部劇。残虐描写に全裸など多数。一般映画にしては珍しいR18指定である。過激にやればウケるだろうという思惑が透けて見え鼻につく。

犯罪者であっても女を吊るすのには抵抗がある云々会話があるわりには、賞金稼ぎに捕まっている女は事あるごとに痛め付けられている。その為、常に顔が血で赤く染まっている始末。男ばかりの登場人物の中での紅一点だが、その役目は全く果たしていない。

これもR18となった理由の一つだろうが、男同士の性的描写などもあって、家族揃って観られる作品ではないので注意した方がいいだろう。一般向け映画作品の場合はアダルトビデオみたいにモザイクでなく、結構な範囲の擦りガラス状のぼかしとなるので映像的に余計に違和感がある。

多少、無駄にグロテスクとは思うが、アクションシーンは悪くなかった。だらだらと長い会話の退屈さを紛らわせてくれる。そもそも本作は3時間近い尺の長さであり、正直中盤はダレる。ほぼ全て会話で設定説明をしているからである。一種の会話劇といっても過言ではない。

回想シーンを使っている部分もあるのだが、ごく一部である。無駄に登場人物が多いのも内容を薄くさせている原因。さすがにこの人数全て描き切る事は長尺であっても難しい。それぞれどういう人物なのか今一つ魅力が伝わって来なかった。

西部劇であるから珍しくはないのだが、結構な数の人間が死ぬわりに、まぁ、どうでもいいかなと思ってしまう。多少コメデイ調の部分もあるが、それにしても登場人物が死んでも何とも思えないのは、人物の演出が出来ていない証拠ではないかと思う。

人物の細かいやり取りは面白いのだが、大枠の設定は特に大したものでもなく、各登場人物全てに感情移入出来ず、意外性のある展開もなく、アクションも基本地味である。しかし、グロテスクなどの過激描写に抵抗感のない人であれば暇潰しにはなるだろう。長尺であるし。

 

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