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主に映画の感想を書いているブログです

ルーム (2015) [アイルランド・カナダ] レニー・アブラハムソン監督

7年間監禁された母子の脱出劇。同様の監禁事件を基に書かれたフィクションの小説を基にした映画作品だが、どうにも今一つ。リアリティに乏しい。ディズニーのアニメ作品かと一瞬思った程である。

というのも監禁状況がただの貧しい親子の生活描写でしかないからだ。確かに、ずっと一つの部屋のシーンしかないが、映画作品においてはたまたまその場所を描いているだけという事はよくあるので、何年も閉じ込められているといった感じがしない。

犯人側の心情がまるで描かれていないので、どうしてこんな事をしているのか。何が目的なのかよく分からず共感出来ないのも、結局何が描きたいのかよく分からない作品となっている原因である。

監禁されて大変でしたね、子供可哀想ですね、脱出出来てまともな生活出来るようになって良かったね、そんな事を言わせたいのか。そもそも、そういう同情する程酷い監禁にも見えない。フィクションなんだし、もっと何かあっても良い気がする。状況が酷いほどそれから開放された時の喜びも大きくなるのだ。

全体構成的にも今一つ。脱出した後のシーンが長いわりに変化に乏しいので、蛇足に思えてしょうがない。こういうのは、脱出するまでが面白いのだから、脱出後のシーンなど全体の一割くらいでいいのだ。

世間一般では比較的評価の高い作品だが私は特に良い作品とは思わなかった。映像、俳優、シナリオ、音楽などどれをとってもレベルが高いとは思えない。監禁どうこうなど既に星の数ほど描かれたストーリーだろう。今更感しかない。

 

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