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パーフェクト・ガイ (2015) [米] デヴィッド・M・ローゼンタール監督

見た目も頭も良くて優しい彼氏が突然キレて暴力ストーカーに早変わり。邦題は原題通り。皮肉を込めたものだろう。タイトルのセンスは悪くない。

結婚して早く子供を産みたい36歳の女が主人公。しかし、何故か慎重な彼氏は一線を超えようとしない。序盤の段階だが、まずこの時点で無理やり感しかない。一定の関係を保ったままとりあえず別れさせたい展開が見え見えである。恋人というより友達としか見ていないように思える。

それに嫌気が差した主人公はその彼氏?と別れる。そこで現れるのが「パーフェクト・ガイ」である。情報セキュリティ関連企業のエリートらしい。見た目も良く優しい。そして、自分にも好意があるようだ。という事で付き合い出す事になる。この辺りの展開は悪くなかった。本作で内容的に唯一褒めてもいい部分である。展開的に本作で一番重要な部分であるから当然と言えば当然なのだが。

しかし、ここから面白味は一気になくなる。一見優しそうに見えた男が実はそうでなかったというのは別にかまわないのだが、そのエピソードがあまりに取って付けたようなものでしかない。サイコな男でも別に良いのだが、あまりにも変わり過ぎ。これではただの二重人格である。

生い立ちや犯罪歴などの設定もセリフで説明されるだけ。特にサイコ男側がメインではないから、特別掘り下げる必要はないが、これもいかにも取って付けたような感じだ。

主人公がショットガンまで持っていたのは計算外かもしれないが、最後の展開もサイコ男でもIQは高いという設定と合致せず疑問しか出て来ない。特別に体格がいいわけでもない女の主人公が格闘でサイコ男に勝つシーンも吹き出す。何かもうひと工夫欲しいところである。

全体的にはよくあるストーカードラマの王道そのまま。何の捻りもない。オチもない。変わっていると言えば、主人公含めて主要登場人物が黒人である事くらいか。

 

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