読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

題名はありません。

主に映画の感想を書いているブログです

カリキュレーター (2014) [露] ドミトリー・グラチェフ監督

植民惑星での囚人たちの必死のサバイバルを描いたSF。終身刑を言い渡された囚人たちは沼地の広がる地帯に放り出される。沼地から抜け出せたら生き延びられるみたいな。何とも奇妙な舞台設定である。

囚人と言っても主人公とその相方は凶悪犯罪者という風にも見えず、ハメられた感しかない。総統と言われるシステムに逆らうと処罰を受けるらしいが、この辺りは設定があいまい過ぎてよく分からない。

しかし、私は結構新鮮に観られた方である。相当な未来の上に地球外惑星という何が起きてもおかしくない設定だから展開を予想し辛い。主人公ら二人組が助かって終わりなんだろうなとは思うが。

主人公らと対立する別の囚人グループたちとの微妙な駆け引きもそんなに悪いとは思わなかった。沼地に詳しい人物がたまたま二人居たからグループが分裂したというのもごく自然だろう。それぞれ対照的で個性のあるリーダーというのも面白い。

沼地での異様な生物や独特な環境、物資の入ったケースをうまく利用した危機の回避法など、B級映画にしては細かい部分までよく作り込まれていると感じた。低予算である事は確かだろうけれど。

終盤の脱出シーンとあまりにも上手く行き過ぎるシステム改変などはさすがに拍子抜けである。結果はこれでいいと思うが、もう少し説得力のある段取りといったものがあるだろう。短編SF小説の雰囲気である。

実際、90分にも満たないほどの尺の短い作品なので、現実を忘れて異世界の雰囲気を味わいたいという場合には悪くない作品かもしれない。これで120分かそれ以上だったら困るが、短い分だけちょっとした暇潰しと割り切って観れば納得出来るのではないかという気がする。

 

カリキュレーター [DVD]

カリキュレーター [DVD]