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主に映画の感想を書いているブログです

ちはやふる 上の句 下の句 (2016) [日] 小泉徳宏監督

競技カルタに青春をかける高校生を描いた作品。漫画原作でアニメ化もされた作品である。本作はその実写映画版。意味もなく走り出したり、漫才みたいなやり取り、雰囲気だけの長尺シーンなど。少女漫画らしい演出が特徴である。

幼い頃からのカルタ仲間3人の高校生がメインである。しかし、この3人の人間関係は回想シーンが度々入るものの今一つ薄い。他のシーンでもそうだが、やたら長尺で雰囲気だけといった演出が多い。その割に中身がないのである。

競技カルタの技術的説明はそこそこあり、カルタ素人の私でも多少は詳しくなった気がする。ただ、カルタ映画というにはこれではちょっと足りない。本作はカルタを通した青春ドラマだからあんまりカルタメインにしなくてもいいだろうが、前後編の長尺の映画だったらもっと丁寧にカルタの競技シーンがあっても良い気がした。

本作が今一つに感じるとしたら主人公に魅力がない点だろう。むしろ、脇役のキャラクターたちの方が魅力的に思える事が多かった。カルタの才能があるという事以外は普通過ぎる。

カルタ部のメンバーも面識のない寄せ集め集団のわりに最初から仲が良過ぎてつまらない。もちろん、全てが最初から上手く行くわけではないが、何かもっとあっても良い気がした。部員集めから描くストーリーなら最初の人間関係の構築は最も大切な部分である。

良くも悪くも少女漫画である。恋愛要素がメインにはなっていない辺りが、少女漫画原作作品にしては爽やかな雰囲気の青春ドラマとして仕上がっていると思う。