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主に映画の感想を書いているブログです

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ (2014) [仏] マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督

ベテラン歴史教師と落ちこぼれ生徒たちの交流を描いた人間ドラマ。実話を基にした作品。いや、こんなの実話じゃなくても自分で作れよとツッコミを入れたくなるほどに星の数ほど制作されているシナリオである。

オリジナリティと言えば、アウシュヴィッツをテーマにして歴史コンクールに参加する事くらいか。これもなんでアウシュヴィッツのかよく分からないし。子供たちには受け入れられ易いテーマだったのかもしれないが。

そもそもこの先生、どこが優秀なのか分からない。特別、外見が良いわけでも、話術が巧みのわけでも、性格が良いわけでも、家が金持ちのわけでも、肉体派というわけでも、頭が良いようにも、それぞれ見えない。

肝心の子供たちとの交流もあまり描かれていない。どちらかというと生徒同士のやり取りのシーンが多いし、それも物凄く短くブツ切り。群像劇にしても一作品としてもう少しまとめるべきである。

落ちこぼれ生徒は良いのだが、何故このイベントに参加する気になったのか、どうしてこの作業だけ真面目にやっているのか、結果を見ると単にもともと優秀だったとしか思えない。努力と成長の過程が全然見えて来ないのである。

本作はいわゆる良い話系の作品である。これに高評価を下す人は恐らく相当な先入観をもって脳内補完をしているのだろう。真面目に良い話を作ろうという意気込みは評価したい。しかし、肝心の内容が伴っていない。評価は結果で下すべきである。

例によって、事実を基にした系作品の悪い部分が出ている。当事者しか知り得ない真実が表現されていないのだ。こういうのは素直にドキュメンタリーとして当事者に話を聞くスタイルでテレビ等で報道系番組が特集すればいい。

 

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