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フライト・クルー (2016) [露] ニコライ・レベデフ監督

被災者たちを救出する航空機パイロットたちを描いたパニックアクション作品。というとハリウッド映画みたいに派手な内容を想像するが、前半は地味な人間ドラマが続き、そして意外にもこれが面白い。

しかし、それも前半だけだった。これで、仲違いしている上司との関係が改善されていくような展開を期待していると、ただのパニックアクションがだらだらと続き退屈さが半端ない。ある程度リアリティにこだわった前半とは打って変わって超アクション展開である。漫画やアニメなら納得しそうだが、実写でやられるとさすがに白けてしまう。

主人公は見習いパイロットだが、才能があり優秀という設定。操縦に関しては上司であるベテランパイロットよりも実は上といった感じである。だが、それを見抜けなかった上司にはトラブルメーカー扱いされてしまう。

本作が面白いのは前半部分の非常に細やかな人間ドラマである。通常、この手の上司部下設定で、部下側が主人公の場合は上司側の家庭環境などいちいち詳細に描かないものだ。しかし、本作は主人公以上に詳細に描かれているところが珍しい。そして、これが妙に面白いのである。

だから、期待が大きかった分、後半の失速感にがっかりなのだ。CGとはいえ絵面的には派手なアクションで、盛り上がっている風だが、アクション自体に工夫が微塵もなく面白くない。アクション作品としては非常にレベルが低い。

設定やジャンル的には明らかにパニックアクションなのだが、そう思って見始めるとがっかりするだろう。パイロットたちの人間ドラマとして見るとそこそこ期待に応えられる部分はあると思う。部分的には非常によく出来ているだけに惜しい作品だ。

 

フライト・クルー [DVD]

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